答えは自分の中に。ポジウィル代表金井芽衣さんに聞く、キャリアの切り開き方

リリース日:2022/08/15 更新日:2022/08/15
金井芽衣
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金井芽衣

1990年群馬県生まれ。埼玉純真短期大学を経て、法政大学キャリアデザイン学部に編入し、宮城まり子教授の下、キャリアカウンセリングを習得する。 2013年、株式会社リクルートキャリアに新卒入社し、人材紹介部門の法人営業として勤務。 2017年4月に同社を退職。 2017年8月にポジウィル株式会社を設立。 国家資格キャリアコンサルタント保持。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

キャリアのパーソナル・トレーニング「POSIWILL CAREER」を立ち上げた金井芽衣さん。短大から4年制大学への編入や起業など自らの道を切り開いてきた彼女が提供するのは、キャリアの悩みに寄り添うサービスです。働き方や生き方の選択肢が多様化する中、ライフイベントを控える悩み多き30代女性へキャリアの切り開き方のヒントをお聞きしました。

更新日:2022/8/15
  1. キャリアのパーソナル・トレーニングで起業
  2. 優等生タイプが悩みがち。答えは自分の中にある
  3. 誰かの意思に流されずに、自分の人生を生きる
  4. ゼロから価値を生み出す経営者として生きていく

キャリアのパーソナル・トレーニングで起業

マネ活編集部:起業するまでの経緯を教えてください。

 

金井さん:高校を卒業後、保育の短大に進学しました。実習で保育園や養護施設に行く中で感じたのが、虐待などの社会問題の背景にある親たちの悩みです。悩みにはさまざまなものがありますが、1日で多くの割合を占めるであろう仕事の部分への支援をしていきたいと思うようになりました。そのために、保育士になるのではなく別の道を探そうと考え、キャリアカウンセリングの勉強ができる大学に編入しました。

 

大学卒業後はリクルートキャリアに入社し、人材紹介部門の法人営業として働きはじめました。人材紹介の仕事はビジネスの構造上、転職をする個人の考えが二の次になりがちです。本来は転職をせずに同じ会社で働いたり、副業や起業をしたりすることも選択肢にあるはずなのにどうしても転職ありきになってしまう。そこに歪みを感じていました。また、そもそもどのように生きていきたいか分からないという方も多く、その悩みへのソリューションがあまり社会にないと感じたので起業しました。

 

マネ活編集部:ポジウィルのサービスについて教えてください。

 

金井さん:「どう生きたいか?でキャリアをきめる。」キャリアのパーソナル・トレーニングを提供しています。日本ではキャリアの意味が狭く使われていて、仕事上の経歴や経験、職業選択の意味合いが強いですが、キャリアとは本来、人生そのものです。人生をどうしたいのか。本当はどうやって生きていきたいのか。専属のトレーナーとともに、過去や現在を見つめ、そして未来をどうしたいのかを考えていきます。トレーニングでは、キャリア理論に基づいて独自に開発したシートを用いながら、個人の課題に応じたワークを行ったりチャットでサポートをしたりなど、徹底的に伴走します。

 

優等生タイプが悩みがち。答えは自分の中にある

マネ活編集部:職業選択だけではなく、人生そのものを切り開くサポートをしてもらえるのですね。相談者が持つ悩みはどういったものが多いですか?

 

金井さん:自分が何をしていったらいいのか分からない、今の仕事に満足していないわけではないけれどもこのまま続けていっていいのだろうか、など、周りの人からはうまくいっているように見える「優等生タイプ」が実はモヤモヤしていたりします。

 

マネ活編集部:そのような悩みを相談された場合、どのように解決に導いていくのでしょうか。

 

金井さん:答えは自分の中にあります。いろいろな選択肢の中からどうやって意思決定していくのかが大切です。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットが必ずあります。それを整理して、時系列も考えながらどうするのか決めていきます。コーチングとカウンセリングを組み合わせたようなイメージですね。

 

マネ活編集部:コロナによって悩みが変化したように感じますか?

 

金井さん:コロナで働き方や雇用の変化が加速したことにより、将来への漠然とした不安を抱く方が増えていると感じます。大手企業に入っても不安を抱えていたり、自己評価が低く「実力がないのに給料をもらっている」と悩んでいたりする方もいらっしゃいます。

 

そこで大切なのが、実は転職に必要なスキルや社会で求められている能力をすでに持っている方が多いことです。自分には何もないと思い込んでいる方が多いですが、持っているものを正しく見て、磨いていくことが必要です。

 

マネ活編集部:不安の根本には何があるのでしょうか?

 

金井さん:相談者の中には、親から比較されて育ってきたことが原因になっている方もいます。100点を取るなんて偉いね、◯◯高校に受かったあなたはすごい、と条件付きの愛情をかけられてきた人が多いと感じています。生きていることそのものを褒められて来た方が少ないのではないでしょうか。

 

世間一般でいう「いい大学」「いい会社」に入ることなど、学生時代には分かりやすい評価基準がありますが、社会に出ると急になくなります。それで不安になる方が多いですね。仕事はすぐに結果が出たり、希望の役職につけたりするわけではありません。それがきっかけで、自分の存在価値が分からなくなってしまう方は多いです。そういう意味では、正解を出す教育の弊害を感じます。正解ばかり考えていると、いい子でいないといけない、人に迷惑をかけてはいけないと思い込んでしまいます。

 

マネ活編集部:優等生タイプがキャリアに悩みがちなのでしょうか?

 

金井さん:親の期待に応えようという気持ちが強いという意味ではそうだと思います。新卒の就職までは親の希望を叶えてきても、社会人になると正解がなくなり、自分がどこに向かっているのか分からず不安になる方もいらっしゃいます。

 

年収を上げたい、キャリアアップしたいというよりは、自分が誇れるものがほしい、自分の武器がほしいという方が多いように思います。

誰かの意思に流されずに、自分の人生を生きる

マネ活編集部:ライフイベントを控えていることが多い30代の女性はどのようにキャリアプランを考えていけばいいのでしょうか。

 

金井さん:変数が増えるので悩みが複雑化しますよね。婚活や結婚、パートナーの転勤についていくべきか。転職もしたいし子どもも産みたい。子育てと仕事の両立、親の介護。その年代ならではの悩みが出てきます。自分のために使える時間が減ってくると、悩みも深くなりがちです。

 

また、結婚していれば妻として、子どもがいれば母として思うこともあると思いますが、やっぱり個人としてどう生きていきたいのかを考えておかないと、誰かの意思に流されて生きていくことになってしまいます。

 

自分の人生を生きた方がいい。自分軸で生きていかないと辛くなる。「お母さんが」「旦那さんが」と誰かのせいにしていると、そこには自分の意思がないので責任もありません。そうすると、自分には結局何も身につかずに空っぽになってしまいます。だから、「あなたはどうしたいですか?」と必ず問うようにしています。

 

マネ活編集部:変数が多いといわれている30代の女性はどのようなことを意識すればいいでしょうか?

 

金井さん:答えはすぐに出てこないと思います。そういう時にはまず、悩んでいることを全部書き出してみることをおすすめします。同じようなことでずっと悩んでいる人が多いので、どこかでそれを断ち切らないといけません。仕事が嫌だといいながら転職しない。行動せずにすてきなパートナーが見つからないという。それでは何も変わりません。

 

まずは書き出して、現状をあぶり出す。そうすると、課題が見えてきて、ソリューションも浮かんできます。そうしたら、いつまでにどういう状態にしたいかを決めて、時系列でマイルストーンを置いていきます。そうやって自分にコミットしていかないと、状況に流されてただ年を取っていってしまいます。面倒くさがらずに、危機感を持って、腹をくくる。そうすれば、変わることができると思います。

ゼロから価値を生み出す経営者として生きていく

マネ活編集部:金井さんご自身はどのようなキャリアプランを描いていますか?

 

金井さん:経営者として生きていくと思っています。もし、子どもができてもそれは変わらないと今は思っています。自分自身はそう考えていますが、ポジウィルには女性のメンバーも多いので、働きやすい環境を整えていきたいですね。バリバリ働きたい女性が出産や育児で働きにくくなることは社会全体の負なので、まずは自社から変えていきたいと思っています。

 

具体的には、生理だったら休んで大丈夫ですし、つわりが辛ければ早めに産休を取ってもらっています。産休明けのメンバーには、無理なく働ける範囲で働いてほしいと伝えています。一番大事なのはそれぞれの家族だと思っているので、そこは大事にしていこうと話しています。

 

マネ活編集部:今後、どのような経営者になっていきたいですか?

 

金井さん:私はゼロから生み出すことが好きです。これがあったらもっといい社会になるよね!ということを考えて、形にしていくことを今後もしていくと思います。やっぱりゼロイチが好きなのですよね。

 

ポジウィルは生まれたてで、どんどん大きくしていくフェーズです。そのために、自分のバリューを上げていくことも考えなければいけません。未来を予測しながら形にしていくためにも、リーダーシップをもっと発揮できるようにしたいです。そのためにも先輩経営者や株主など、自分よりも先を行く人たちと話をして、自分の至らなさを痛感するための時間を作っています。

 

今後もキャリア教育に取り組み、自分自身がどうしたいのかを考えることを日本に根づかせたいです。そのためにも、自分自身を常にアップデートして、「20代、30代の生き方の支援といえばポジウィル」だと3年以内に認知されている状態を目指しています。

 

 

マネ活編集部:最後にキャリアに悩んでいる読者へのメッセージをお願いします。

 

金井さん:30代は悩みが増える時期だと思います。私も20代後半に先のことで悩んだこともありましたが、今は悩まずにどんどん前に進んでいこうと思えています。キャリアプランは1回だけ決めるものではありません。目標が叶わないこともあるので、常にアップデートしていく必要があります。自分の人生を生きたい、変わりたいと思っている方は気軽に相談にきていただけたらうれしいですね。

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