有休を取って温泉に行くという、罪悪感ゼロな「自分へのご褒美」。都内から行きやすいおすすめ温泉地3選

リリース日:2022/07/20 更新日:2022/08/16
ながち
この記事を書いた人

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1993年2月生まれ。学生時代に温泉メディアのライターとして、半年間かけて日本全国の温泉を取材。その後、旅行情報誌「関東・東北じゃらん」編集部に2年在籍し、「人気温泉地ランキング」などの編集を担当。退職後は別業種で会社員をしながら、経験を活かしてTwitterやブログで温泉の情報を発信している。現在も休みを見つけてはひとり温泉へ出かける、市井の温泉オタク。国内外合わせて約500の温泉に入湯。好きな言葉は「足元湧出」。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

温泉オタクのながちさんが「平日に有休をとって温泉を楽しむ」というご褒美を語ります。初心者へのおすすめとして、東京近郊から訪れやすい3つの温泉地(熱海・甲府・福島)を紹介。甲府は「旅館はハードルが高い」と感じている人にもぴったりです。

  1. 温泉オタクな会社員にとって、有給休暇は命綱
  2. 温泉初心者におすすめする、3つの温泉地でのご褒美旅
  3. 自分の“ご機嫌の取り方”、知っていますか?

はじめまして、温泉オタクのながちと申します。

 

これまで浸かった温泉は、国内外含めて400超。20歳のころに未経験で温泉ライターの仕事を引き受けた後、旅行情報誌「じゃらん」の編集者になりました。現在はまったく違う仕事をしているただの会社員ですが、その合間に、一端の温泉オタクとしてブログを書いたりTwitterで発信したりしています。

温泉へ行くときは、大体がひとり旅です。友だちや家族と行くのも楽しいですが、ひとりだと観光やグルメがメインの旅にならないのがいい。「あの温泉に行きたい」「ここにもちょっと浸かりたい」と温泉三昧できちゃいますから。

 

ひとつでも多くの温泉に浸かって温泉地でお金を使うことが、温泉オタクである自分にとっての使命だと考えています。

晩ごはんのときだけちょっとさびしい

温泉に優劣はありませんが、好みの温泉はあります。私にとって大切なのは「温泉がどれだけ新鮮な状態か」ということ。だから、私が最高峰だと思っているのは、湯船の底から温泉が湧いている「足元湧出(湯船の底から温泉が湧いている状態)」。新鮮な生まれたての温泉に身を浸す贅沢は、何物にも代えられません。

温泉オタクな会社員にとって、有給休暇は命綱

こんなふうに温泉を楽しんでいるうちに、依頼を受けてWebや雑誌などで温泉コラムを書くようになった私ですが、本業はカレンダー通りに働く会社員。温泉以外にもゲーム・ドラマ・ソシャゲ・ライブ・舞台観劇が趣味なので、温泉にかける時間とお金をどう捻出するべきかと悩める日々を過ごしています……。

 

その結果、「土日は温泉以外の趣味に使い、温泉には平日に有休をとって行く」というのが自分のスタイルとして出来上がりつつあります。

みなさんは、比較的空いている平日の温泉地に行ったことはありますか。もちろん平日でもお客さんはそれなりにいますが、混雑具合は土日よりものすごく穏やかです。温泉施設にはのんびりとした空気が流れていて、旅館もかなり余裕を持った接客をしてくれるように感じます。道路も電車もレストランも混雑していません。まさに天国です。

ひとり占めタイムは最高だ

私にとってのご褒美は、平日に有休を取って、空いている温泉を心ゆくまで楽しむこと。

 

友人や家族を誘ってゴールデンウィークや三連休、年末年始などに行く温泉旅行もいいけれど、どことなく落ち着かない感じがしますよね。混雑と疲労感って、結構リンクしている気がしませんか。

私は有休をとって温泉に行くため、1カ月くらい前から社内カレンダーに「有休いただきます(山奥にいきます。電波届きにくいです)」などと予定を入れています。そして絶対に死守。何を言われても「すみません、そこはお休みいただく予定でして…」と跳ね返します。強い意志を持って、有休の守護神と化すのです。有休の間に何をしていようと、会社に文句を言われる筋合いはありません。たとえ罪悪感があったとしても、湯に流してしまいましょう。

温泉オタクへの理解がある職場

ちなみに旅程は、お金と時間を考慮して水・木・金・土(土曜日は帰るだけ、日曜は寝るだけ)の3泊4日で組むことが多いです。本当は1週間くらい休みたいところではありますが……。それでも、土曜日に“上り”(東京方面)で帰る充実感といったらハンパないです。

有休を使った温泉旅行では、空港や駅でレンタカーを借りて「ここでしか味わえない湯」を求めてただひたすら山奥に車を走らせます。

 

そして、静かな温泉地で、お目当ての湯にとっぷりと体を沈めたときの、あの感じ。日々の疲れや悩みが、約40度の温泉にとろけていくようです。連休の混雑した温泉では、あまり味わえない感覚だと思います。

山奥の、そのまた奥にある、ここに行きたくて

予算は事前にきっちり決めることはせず、現地での支払いもクレジットカードをメインで使うようにしています。最近はほとんどの宿でクレジットカード決済ができるようになっているので、とても助かります。

 

どうしてもクレジットカードが使えないときだけ現金で支払うようにしていますが、自分を甘やかす旅行で、お財布から現金が少しずつなくなっていくのはちょっと悲しい……。とはいえ、日帰りできる温泉施設などはまだまだ現金のみ扱っているところが多いので、ある程度は持っておくと安心ですよ。

温泉初心者におすすめする、3つの温泉地でのご褒美旅

ここからは、温泉地にあまり詳しくなく 「どの温泉に行ったらいいのかしら」とお悩みの方に向けて、ご褒美にぴったりの温泉地を3つ紹介します。

 

いずれも東京近郊から行きやすく、金曜日だけ有休を取る金・土の1泊2日旅にもおすすめできる温泉地です。

【1】サクッと行ける熱海は、都民に一番推しやすい温泉地

東京駅から東海道新幹線でわずか40分。特急電車・踊り子やJR東海道線でもたどり着けるアクセス抜群の温泉地が、静岡・熱海です。個人的には「都民に一番推しやすい温泉地」と考えています。

 

熱海と同じく東京からアクセスしやすい温泉地としてよく挙げられる神奈川・箱根は、広大ゆえに車があった方が断然便利、というのが特徴。熱海は徒歩圏内に商店街・海・温泉・観光スポットが集まっているので、運転する習慣が少ない人にもぴったりです。

海に来ると、ひとりでもふたりでも何人でも、やっぱり楽しい

また、オーシャンビューを楽しめる温泉もたくさんあります。有名どころだと「HOTEL MICURAS(ホテル ミクラス)」「KKRホテル熱海」「熱海後楽園ホテル」「オーシャンスパ Fuua(フーア)」など。海沿いに並ぶホテルも素晴らしいですが、ファミリーやグループ旅行で来ている方が多くてにぎやかなので、静かなところでゆっくり過ごしたいという場合は、山の付近にある宿を選んだ方がいいかもしれません。

 

オーシャンビューのホテルで過ごすときは、部屋食を用意してもらえるなど、静かに過ごせるプランがあるところをおすすめします。

高級旅館への宿泊をお目当てにすれば、“ご褒美”にもぴったり。熱海を代表する高級旅館の「古屋旅館」「あたみ石亭」はじめ、“滞在するレストラン”をコンセプトに旅館を展開するひらまつグループの「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS熱海」、星野リゾート系列の「リゾナーレ熱海」など、選択肢は無限にあります。

 

もちろんAirbnbや民宿、ゲストハウスなど、価格帯が落ち着いている宿も多数。人気の温泉地だからこそ幅広い選択肢があり、どこででも価格に合ったすばらしい体験ができます。

妙樂湯の酵素風呂は本当に天国です

私がおすすめしたいのは、宿でゆっくり過ごした翌日、少しだけ熱海から足を伸ばして「妙樂湯」の日帰り温泉に立ち寄ってから帰ること。妙樂湯は酵素風呂(米ぬかなどの発酵熱で温浴するもの)のある温泉で、客のほとんどがリピーターだそうです。ほくほくいい匂いの酵素風呂で、なにもかも全部汗で洗い出す気持ちよさといったら…。

駅から海の方まで続く商店街。散策が楽しい

熱海駅周辺は見どころが盛りだくさんなので、平日といえども賑やかではあります。昭和レトロな雰囲気が残る駅前の商店街には、おしゃれなお店も増えてきました。

 

行列の絶えないプリン専門店「熱海プリン」はぜひチェックを! 温泉たまごの乗ったプリンで、甘じょっぱくとても美味しいです。オーシャンビューのカフェだけでなく、純喫茶やスナックもあるので、それぞれの「好き」にあわせた体験ができるかなと思います。

 

ちなみに、熱海の温泉は、よく体が温まるミネラルたっぷりの「塩の温泉」。これからの寒くなる時期、塩の湯でぽくぽくに温まっちゃいましょう。

【2】温泉旅館はちょっとハードルが高い……と思う方は、甲府の温泉銭湯へ

実は、この記事の内容を考える打ち合わせで、FunPay!の編集部から「あまり温泉に行ったことがないので、旅館はちょっと落ち着けなくて、ハードルが高いんです……」といった意見を聞きました。確かに「夕食時に旅館スタッフが部屋に入ってきて布団を敷く」「食事代は込みだけど、飲み物代は別」といった旅館独自のルールは、慣れていない人からするとちょっと抵抗があるかもしれません。

渋くてイケてる温泉がいっぱい

そんな温泉旅館にハードルを感じる方におすすめしたいのは、山梨・甲府。名将・武田信玄ゆかりの地ですね。甲府に温泉地のイメージはあまりないかもしれませんが、町中には新鮮な温泉が注がれている“温泉銭湯”が点在しているのです。

ひたひたに注がれたモール泉。かけ流しもある

甲府の温泉は、植物由来の成分が多く含まれていると言われる「モール泉」。真っ黒でつるつるとしていて、国内では北海道・十勝川温泉が有名です。

駅前でレンタサイクルを借りて、いざ甲府市街地へ。高低差のある町ですが、電動自転車を借りればラクラクです。「新遊亀温泉」「国母温泉」「草津温泉」など、10軒以上の銭湯すべてに温泉が注がれています。銭湯料金の大人400円で浸かれるのもうれしいですね。

 

平日の真っ昼間に旅先の温泉銭湯に浸かると、私にとっては非日常なのに、日常的な風景に紛れ込んでしまったようで、不思議な気持ちになります。地元のおばあちゃんたちとも会話も楽しい(大抵、その地域の人と間違われ、仕事だの学校だのを心配されます)。つるつる新鮮なモール泉と、ちょっと変わった体験ができます。

ほうとうダイスキ

夜は甲府の街で山梨ワインを飲むもよし、寒い時期であれば「ほうとう」で体を温めるもよし。十分に甲府で飲み歩いたら、あとは駅前のビジネスホテルでぐっすり……というのが、私が甲府で定番にしている温泉旅行です。新宿駅から特急電車で1時間半ほどの場所にあるので、日帰りもできちゃいます。

やっぱり温泉旅館に泊まりたい!となれば、隣町の石和温泉(JR中央本線で甲府駅から15分ほど)で宿を予約しましょう。石和は甲府のモール泉とはまた違って、さらりとした軽やかな透明な温泉です。湯疲れしにくい温泉なので、初心者にもおすすめ。

【3】山奥でひっそり白濁の温泉に浸かりたいなら、高湯温泉で決まり

「とにかく疲れたから、山奥の静かな温泉でゆっくり過ごしたい」「でも遠いのはちょっとイヤ……」という方には、福島にある高湯温泉を推したいです。

送迎バスの窓から漂う旅情

福島というと東京から随分遠いと感じるかもしれませんが、東京駅からだと新幹線で約1時間半ほど。福島駅から送迎付きの宿を予約しておけば、あとはのんびりバスに揺られているだけで到着します。都内から群馬や栃木まで車を走らせるより早く着くので、とっても手軽にご褒美旅行が叶うのです。

400年の歴史を持つ高湯温泉は、昔から「一切の鳴り物を禁ず」がしきたりでした。一般的に、大きめな温泉地には歓楽街が併設されがちですが、高湯にそういう施設は一切なし。温泉地には、シンプルに旅館しかありません。その分とても静かで、鳥のさえずりや木々が風でこすれ合う音だけが響いています。

軍鶏つくねやねぎ味噌油揚げを焼いて食べる。こちらは旅館の夕食でいただけるもの

高湯は「10日間の湯治」を推奨しています。しかしまあ、それに従うと有休をまるっと使ってしまうことになるので、気軽に1泊や2泊だけでも十分くつろげるでしょう。福島の地酒はもちろん、お肉に野菜に海鮮と、地のものはどれも絶品です。冬は雪見露天も叶うので、寒い時期こそ訪れたい温泉地でもあります。

なんとまあ、美しい…

青みがかった乳白色の温泉からは、濃厚な硫黄のにおいが漂ってきます。とろみがあってしっとりつるつる。熱すぎず適温なのも最高です。

 

大きな露天が魅力的な「安達屋旅館」、老舗の「旅館玉子湯」、日本秘湯の会の「吾妻屋」「旅館ひげの家」など、旅館の選択肢もいろいろ。いずれも美しく素晴らしい温泉が出迎えてくれます。福島駅からの送迎があるかどうかは、必ず予約時に確認してくださいね。

 

私は今年の冬、気心知れた友人と、東北新幹線の行きしなにビールと駅弁でカンパイしながら高湯温泉へ向かいました。チェックイン後・夕食後・朝食後に3回温泉に浸かり、その合間に地酒を嗜んでいると、本当に日頃の疲れや悩みが吹っ飛んでしまいました(幸せすぎて)。温泉もゴハンもお酒も満点でした。雪見露天の癒やし効果も絶大。

自分の“ご機嫌の取り方”、知っていますか?

大人になり、働き始めて思うのは、「自分にどんなご褒美を与えたらちゃんと喜べるかがわかっている状態」がとても重要だということ。

 

私と同じように、東京でサバイブする会社員は、ストレスフルな生活をどうにかくぐり抜けていると思います。与えられた有休ぐらいは、自分のためだけに使っちゃいたくありませんか。

温泉旅行には、地元のおいしいものを食べ、温かくて広くて気持ちのいい温泉に浸かり、いつもより何時間も早く布団に入り、本を読んだりおしゃべりしたりして過ごす……という、普段では考えられない贅沢な時間が待っています。

 

自分へのご褒美の中に「温泉旅行」を選択肢に入れる人がひとりでも多く増えると、私もうれしいです。

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