後妻業とは?実際に起きた、高齢の資産家を狙う恐怖の手口
皆さんは「後妻業」という言葉を聞いたことはありますか?今回は少し前に事件にもなり、小説でも話題になったこの後妻業について取り上げようと思います。
恐怖!後妻業事件
まずは、後妻業の簡単な用語解説をさせてください。
後妻業とは
高齢の資産家のシングル男性と再婚し後妻として、もしくは、籍は入れずとも内縁の妻として君臨し、その男性が死亡した際、合法的に財産をもろともかっさらう行為。自然死ではなく、意図的に殺人をすることがあり要注意である。(要注意って言い方は軽過ぎますかね)
最近ニュースになったものでは、91歳と78歳のカップルの後妻業事件がありました。その事件では、妻に先立たれた91歳の資産家の高齢男性が、寂しさから結婚相談所に登録し、近付いてきた78歳の女性とお付き合いをすることに。
公園を散歩中に高齢男性が倒れたのにもかかわらず、女性は救急車を呼ばずに男性を無理やり自宅に連れ込んで放置しました。その後、手遅れになった状態で救急車を呼んだものの処置が間に合わず、男性は半年後に亡くなりました。
死後、その男性の家族のもとに、78歳の女性が「私たち、入籍はしていませんが…」と遺産の独り占めができる内容の公正証書遺言を手に、内縁の妻を気取って登場。驚いた家族が男性のマンションに行くと、預金通帳や有価証券といった財産が入っていたはずの金庫に穴が開けられて空の状態だったそうです。
その後の調査で、その女性の周辺では過去10年間に4人の元夫が死亡していたことがわかったそうです。
怖いですね。私の占いのお客様の中にも、60代後半で再婚を目指して婚活をしている方がおり、かなりの資産家のため後妻業の魔の手にひっかからないか、占い師は一人で心配しております。
占い師は口が悪いため、その方に彼女っぽい女性(40-50代)ができる度、
「その人 後妻業 じゃないですかね」
などとついつい余計なことを言ってしまいます。すると、女性の方も資産家だからお金狙いじゃないとか、西洋史や美術史に詳しく博識でそんな下世話じゃないとか、ピアノが弾けて品があるとか、「後妻業ではない」と思われる証拠を並べ立て反論してくるのですが、占い師からするとそれらはあまり証拠になっていないように見えるのです。
先方の貯金通帳等を見たわけではないので(雰囲気資産家)、本当に資産家なのかどうかはわかりませんし、資産家だったとしても、資産家=お金狙いじゃないとは言い切れません。世の中を見渡したらわかる通り、お金が欲しいという欲望には、際限がありませんので。あればあるだけもっと欲しくなるもの、それがお金です。
また、西洋史・美術史も必死にガリ勉して得た知識かもしれませんし、ピアノも猛練習したのかもしれません。資産家のお客様のメガネのレンズが曇っていないことを願います。
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著者:占い師 いけのりさん
1980年、秋田県生まれ。 一橋大学商学部卒業後、金融会社を経て楽天市場へ入社。ハードな会社生活の中で、“精神安定剤”としての占いの魅力にハマり、独学で人相学・手相占いを研究。2013年株式会社青山ストーンラボを設立。代表取締役社長(兼占い師)として、占い、人相学・手相講座の講師などを務める。 これまでに占った人数は、7,000人以上。コミュニケーションを円滑にし、対人関係を良くするための人相学の普及活動に力を入れている。独りニュースサイト「いけのり通信」の更新がライフワーク。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。