クラウドマイニングとは。仮想通貨やマイニングについてもおさらい

リリース日:2021/02/24 更新日:2024/11/11

マイニングを行っている企業への投資がクラウドマイニング。低額で始められるのが魅力です。ここでは仮想通貨やマイニングの基礎をおさらいしながら、クラウドマイニングのメリットとデメリットを紹介します。

クラウドマイニングとは。仮想通貨やマイニングについてもおさらい
  1. クラウドマイニングの前に、仮想通貨のおさらい
  2. 「マイニング」というのはどういうことか
  3. クラウドマイニングとは
  4. クラウドマイニングのメリットとデメリット

クラウドマイニングの前に、仮想通貨のおさらい

クラウドマイニングの前に、仮想通貨のおさらい

まずは、クラウドマイニングの説明の前に、仮想通貨の意味をおさらいします。

 

・仮想通貨とは

仮想通貨とは、紙幣や硬貨と異なりデータのみで存在する通貨を指します。よく電子マネーと混同されますが、両者は全く異なるものです。

 

●仮想通貨:政府・中央銀行以外が発行している、データのみで存在する通貨。
●電子マネー:法定通貨(円)をデータ化したもの。企業などが発行しているポイントも同様。

 

ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いた仮想通貨は、プログラムによって発行・管理されています。仮想通貨を利用している全世界のパソコンやスマホから、少しずつ計算処理・取引の承認をしてもらう仕組みです。これを「分散型台帳技術」といいます。

 

・仮想通貨で利益を得る方法

仮想通貨で利益を得るには、以下のような方法があります。

 

●仮想通貨の現物取引:仮想通貨を安値で購入、購入時の価格よりも高値で売却
●仮想通貨のレバレッジ取引:自己資金の2倍や4倍といった金額で仮想通貨を売買
●仮想通貨を使ったシステム開発:イーサリアムなどでソフトウェアを開発、サービス提供の代わりに料金を受け取る
●仮想通貨のマイニング:計算処理に貢献する代わりに、新規発行通貨を受け取る

 

そして今回のテーマでもあるクラウドマイニングは、マイニングの一種です。次の項目で、マイニングもおさらいするので参考にしてください。

「マイニング」というのはどういうことか

「マイニング」というのはどういうことか

続いてはマイニングの仕組みや特徴を紹介します。マイニングとは日本語で「採掘」という意味です。

 マイニングの仕組み

・マイニングの仕組み

マイニングとは、仮想通貨のブロックチェーン技術で必要な「承認作業」をする代わりに、報酬として仮想通貨を得るシステムのことです。マイニングを行うには、マイニングマシン(パソコンとほぼ同じ端末)をインターネットへ接続し、マイニング専用のソフトを使用して自動で承認作業を進めます。

 

マイニング報酬は、承認作業を行うすべてのユーザーに振り分けられるわけではありません。たとえばビットコインの場合、マイニング参加者の中で最も早く計算処理をした人にのみ報酬を付与します。処理速度はマイニングマシンの性能によりますので、マイニングで報酬を得るには技術力と高性能なパーツを購入できる資金力が必要になります。

 

・マイニングに必要なもの

マイニングを始めるためには、ASICと呼ばれる集積回路を積んだ専用マシンを用いるのが理想です。しかし、一般的なパソコンと同じパーツを使って組み立てることもできます。

 

【専用マシン】(1台50万円~)

●ASIC
●ASICに用いる電源装置
●パソコン
●インターネット接続環境
●マイニングソフト
●ウォレット

 

【一般的なマイニングマシン】(約30万円~)

●マイニングリグ(各パーツを支える台座のような物)
●OS
●CPU
●GPU
●ライザーカード
●マザーボード
●HDDもしくはSSD
●メモリ
●電源装置
●インターネット接続環境
●マイニングソフト
●ウォレット

 

また、上記の本体代に加えて電気代・通信費などランニングコストも掛かるので、初心者は次の項目で解説するクラウドマイニングを検討してみてください。

クラウドマイニングとは

クラウドマイニングとは

クラウドマイニングとは、マイニングで利益を上げようとしている企業に投資し、投資金額に応じてマイニング収益の一部を受け取るビジネスです。個人でマイニングをするのと違い、マイニングマシン不要ですので初心者も手軽に始められます。クラウドマイニングサービスへアカウントを作成し、法定通貨(円など)もしくは仮想通貨で入金するだけです。入金最低額は1,000円程度です。

 

以下に主なクラウドマイニングサービスを紹介します。

 

●Genesis Mining
●Eobot
●HashFlare
●Hashing24

クラウドマイニングのメリットとデメリット

クラウドマイニングのメリットとデメリット

続いてクラウドマイニングのメリットとデメリットを確認しましょう。

 

・マイニングマシンや維持コスト不要

クラウドマイニングにマイニングマシンは不要。マシンの本体代や維持コストを負担せず始められます。

 

・専門知識不要で始められる

クラウドマイニングは、クラウドマイニングサービスへのアカウント作成と入金という簡単な手続きだけで始められ、マイニングの専門知識は不要です。

 

ちなみに個人で始める場合は、主に以下の知識が必要です。

 

●マイニングソフトの操作方法
●マイニングマシンのパーツや組み立て方に関する知識
●セットアップに関する知識

 

一方、クラウドマイニングなら、マイニングやパソコンに詳しくなくても始められます。

 

・マイニング作業は企業に任せられる

マイニング作業は企業に任せられるので、仕事や育児・家事で忙しい方達にも始めやすいサービスです。ユーザーの主な作業はマイニング作業の成果と利益のチェックなどです。作業負担も少ないので、中長期的に続けられます。

 

・マイニング報酬は変動する

クラウドマイニングで得られる利益は、仮想通貨の価格により変動します。そのため、必ず一定の利益を得られるわけではありません。マイニングおよびクラウドマイニングは、価格変動リスクの影響を受ける点を理解しておきましょう。

 

・ハッキング被害などによるリスク

クラウドマイニングサービスへのハッキングや、業績悪化による事業停止といったリスクにも注意が必要です。

 

このような事態に陥って、これまで得たマイニング報酬が失われたり、継続できない状況になったりすることがありえます。また、クラウドマイニングを装った詐欺もあるので、実績のあるクラウドマイニング会社を選ぶことが重要です。

 

個人でマイニングをしようとすれば、マシン・電気代・通信費などの費用が掛かりますが、クラウドマイニングなら設備投資不要で1,000円台から始めることができます。副業や資産運用の一環としてマイニングを始めたい方は、今回ご紹介したクラウドマイニングサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

その他に、楽天ウォレットで楽天ポイントを仮装通貨に交換し使用することができます。アプリから簡単に取引できるので、詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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菊地祥
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(3級FP技能士)
菊地祥

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

専業ライターの菊地です。株式・投資信託8年目。もっとお金やライフプランについて知りたいと思い、2018年にFP技能士3級を取得しました。現在は2級取得を目指して勉強中です。お金に関するあらゆる専門知識を、分かりやすく説明します。

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