仮想通貨投資・採掘の詐欺に注意!代表的な手口と安全なビットコインの始め方
ビットコインやリップルなど仮想通貨市場の盛り上がりをいいことに、高額なセミナーに勧誘したり公開前の仮想通貨への投資を持ちかけて金銭を騙し取ったりと、悪質な詐欺も広がっています。代表的な詐欺手口を知り、被害を未然に防ぎましょう。
もくじ
・仮想通貨投資・採掘を切り口にした詐欺パターン
・ビットコインの採掘(マイニング)への投資は詐欺?
・ネットワークビジネスが関わるサービスには投資しない
・ビットコイン投資は金融庁認可の取引所で購入しよう!
仮想通貨投資・採掘を切り口にした詐欺パターン
初心者が騙されやすい手口として「ビットコイン投資で儲ける方法を教えます」といった情報商材が挙げられます。無料のメールマガジンに登録させる、SNSのグループに参加させるなどの方法で自分たちのコミュニティへと取り込み、仮想通貨の基礎知識を教えて安心させた後に有料サービスへ勧誘する手口です。
悪質なものになると、セミナーや情報商材を友人・知人に紹介させて報酬を得るネットワークビジネスも兼ねています。集めた人数によって報酬がもらえて儲かるような説明がなされますが、出ていくお金が増える一方で利益にならない仕組みです。悪気はなくても周囲の人に被害を広めてしまい、信頼を失うことにもなりかねません。
ICO(仮想通貨を活用した資金調達手法)を語った詐欺も非常に多い手口です。「あなただけ特別」「今だけ」といった言葉で巧みに誘導し、お金を振り込むように要求されます。未公開株商法を応用しただけの単純な手口ですが、仮想通貨についてよく知らない人にとってはもっともらしく聞こえてしまうところが落とし穴です。
そのほか、気をつけたい勧誘のセリフをまとめておきます。こんなパターンの勧誘を受けたら、詐欺手口を疑いましょう。
・数年後には倍になる
・今よりも何十倍になって儲かる
・高値で買うので、代わりに買ってほしい
消費者庁でも、リスクが理解できないものは購入しない・契約の意思がなければはっきりと断るといった対応をとるようにアドバイスがなされています。不安に感じることは消費生活センターにまず相談し、軽率な対応を控えることも大切です。
ビットコインの採掘(マイニング)への投資は詐欺?
取引所で買う以外のビットコイン入手方法として、採掘(マイニング)が考えられます。取引の記録・承認作業に協力して、報酬を受け取る方法です。仕組みだけを見れば簡単ですが、設備投資にかかる費用が高すぎて個人で挑戦するのは難しい状況になっています。
そこで始まったのが、みんなで協力してマイニングを行い、利益を分け合うシステムです。協力の仕方は、2種類に分かれています。マイニング機材は運営団体が保有して資金のみを提供し、分け前をもらう協力方法がクラウドマイニング、マイニングチームに参加して貢献度合いに応じた報酬を受け取る方法がマイニングプールです。どちらの手法も詐欺ではなく、まっとうな運営をしている会社が実際にあります。たとえばビットコインのクラウドマイニングでは、以下3社が有名です。
・GenesisMining
・HashFlare
・Hashing24
クラウドマイニングを謳う詐欺業者は、実際には採掘していないにも関わらず資金を集めて、ホームページを閉鎖します。そのまま相手と連絡がとれず、お金をだまし取る手口です。「100%利益保証」「絶対儲かる」といった言葉がホームページに出てきたら、詐欺業者を疑うサインといえます。クラウドマイニングも投資である以上、元本保障とはいえません。ビットコイン相場だけでなく採掘コストにも影響を受けることから、ハイリスクな投資です。商品の特性を理解したうえ、後悔しない判断が必要でしょう。
ネットワークビジネスが関わるサービスには投資しない
ビットコインの採掘自体はまっとうなサービスでも、SNSやセミナーでの過剰な宣伝や、登録者を紹介することで報酬が発生する仕組みが問題となることはあります。紹介者が増えれば増えるだけ本人が儲かるので、実情以上によい運用サービスのように紹介して登録を促す人が出てくるためです。情報商材の販売や詐欺まがいのセミナーを実施していた人も関与してくることはあります。不審に感じる情報を流す相手には近づかず、自分の身は自分で守る心がけが大切です。
ビットコイン投資は金融庁認可の取引所で購入しよう!
最後に、ビットコインを安心して始めるための正攻法を紹介します。採掘(マイニング)で投資を始める場合は情報を取捨選択が必要になるため、金融庁認可の取引所で売買を行う方が安心でしょう。2018年9月3日現在で金融庁のお墨付きを受けている取引所を一覧でまとめておきます。
仮想通貨に限らず、おいしい話には裏があるとひと呼吸おいて考えましょう。お金に関わる話は即答しないで、慎重な判断が大切です。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。