私立大学の学費はいくらかかる?支払うタイミングや準備方法を紹介!

リリース日:2024/08/16 更新日:2024/10/01

子供の大学進学は親にとって大きな喜びである一方で、経済的な負担は増えることが想像されます。特に私立大学に進学する場合の学費や、一人暮らしをさせる場合は生活費の仕送りなどが必要となるため、計画的な準備が重要です。

ここでは、私立大学の学費がどれくらいかかるのか、支払いのタイミング、また学費以外の費用についてなど解説したうえで、準備方法についても詳しく紹介していきます。

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  1. 私立大学の学費はいくらかかる?
  2. 私立大学の学費を支払うタイミングは?
  3. 大学生活でかかる学費以外の費用
  4. 私立大学の学費を準備する方法
  5. 奨学金制度の利用方法とメリット・注意点
  6. 教育ローンの利用方法と注意点
  7. 私立大学への進学に向けた資金計画の立て方
  8. 早い段階からコツコツ準備しよう

私立大学の学費はいくらかかる?

私立大学の学費は国公立大学と比較すると高額になる傾向です。具体的な費用を詳しく解説します。

私立大学の学費の内訳

私立大学の学費は非課税で、入学金や授業料、施設設備費などが含まれます。主な内訳は以下のとおりです。

入学金

入学金とは、入学初年度に支払う費用のことです。令和5年度の私立大学入学金の平均は24万806円でした。支払った入学金は「入学資格の予約」の意味合いがあるため、合格後に入学を辞退した場合でも返金されないケースが多いことを認識しておきましょう。

授業料

年間の授業料は学部や専攻によって異なるものの、令和5年度の私立大学授業料の平均は95万9,205円です。医学部や歯学部などの専門的な学部の場合は、さらに高額になります。

施設設備費

施設設備費とは、学生が利用する図書館や実験室などを利用するための費用で、令和5年度の私立大学での平均は16万5,271円です。

そのほかの費用

大学によっては、学生自治会費や実習費などが必要な場合があります。例えば実験実習料の令和5年度の平均は2万8,864円です。

授業料・施設設備費・そのほかの費用を合計すると、私立大学の学費は年間でおおよそ110万円です。初年度はこれに加えて入学金が必要となるため、少なくとも150万円ほどを準備しておく必要があります。医学部や歯学部などは、さらに高額になるため注意しましょう。

私立大学の学費を支払うタイミングは?

私立大学の学費を支払うタイミングは?

私立大学の学費は1度に全額を支払う必要はなく、以下のタイミングで支払いが発生します。

 

  • 入学前
  • 年度ごと
  • そのほかのタイミング

まず、入学手続の際に、入学金と初年度の前期授業料、施設設備費を支払うのが一般的です。必要となる費用はおおよそ100万円です。

 

年度ごとに必要となる授業料は通常、前期と後期の2回に分けて支払います。そのほか、実習費や特別講義の受講料など、随時発生する費用があります。事前に予測しにくい場合もあるため、余裕を持った資金計画が必要です。




大学生活でかかる学費以外の費用

大学生活でかかる学費以外の費用

学費以外にも、大学生活ではさまざまな費用がかかります。例えば、以下の費用を想定しておく必要があります。

 

  • 生活費
  • 教材費
  • 交通費
  • 交際費

ひとつずつ具体的に解説します。

生活費

生活費は、自宅通学の場合と一人暮らしの場合で大きく異なります。

 

独立行政法人日本学生支援機構が発表している「令和4年度学生生活調査・高等専門学校生生活調査・専門学校生生活調査」によると、自宅外である下宿・アパートなどに居住し大学学部(昼間部)に通う学生の生活費は年間107万1,800円、1カ月あたり約8万9,300円との調査結果でした。この金額は自宅からの学生と比べ年間約65万円も高い結果となっています。

 

ただし、住居費などは地域によっても異なるため、都市部であればさらに高額になることも考えられます。

教材費

教材費は、教科書や参考書、実験に必要な道具などの購入費用です。学部や専攻によっては、年間で数万円程度かかることもあるでしょう。

交通費

通学にかかる交通費も重要です。公共交通機関を利用する場合、定期代などが必要になります。自宅通学の場合でも、大学が遠方の場合は定期代が高額になるため注意が必要です。

交際費

大学生になると、サークル活動や友人との交流が活発になるため、交際費も見逃せません。月に数千円から数万円程度が必要と考えておきましょう。

私立大学の学費を準備する方法

私立大学の学費を準備する方法

私立大学への進学には、まとまった費用を準備する必要があります。大学進学の費用を準備する方法は以下のとおりです。

 

  • 貯蓄
  • 奨学金
  • 教育ローン
  • 支援金・助成金

ひとつずつ詳しく解説します。

貯蓄

子供が産まれたら、早い段階から計画的に貯蓄を始めると良いでしょう。学資保険や定期預金など、教育資金を確保するための金融商品の利用も検討すると、さらに効果的です。

奨学金

日本学生支援機構(JASSO)などが提供する奨学金制度を利用することも、ひとつの方法です。奨学金には、返済不要な給付型や返済が必要となる貸与型などの種類があります。家庭の経済状況や本人の成績などにより利用できる奨学金が異なるため、早い段階で調べておくと良いでしょう。

教育ローン

教育費専用のローンも検討すると良いでしょう。金利や返済条件をよく確認し、家庭にあったプランを選ぶことが重要です。

支援金・助成金

地方自治体や企業が提供する支援金や助成金の活用も、ひとつの方法です。これらは返済不要な場合が多いため、条件にあう支援金や助成金があれば積極的に活用しましょう。

奨学金制度の利用方法とメリット・注意点

奨学金制度の利用方法とメリット・注意点

奨学金制度は、学費の支払いの大きな助けになります。奨学金制度の利用方法とメリット・注意点を解説します。

奨学金の種類と選び方

奨学金には、返済不要の給付型と返済が必要な貸与型があり、貸与型はさらに無利子と有利子に分かれます。各大学や地方自治体、民間企業が提供する奨学金制度もあるため、経済状況や子供にあった奨学金を選ぶことが大切です。

奨学金の申請手続き

奨学金の申請は必要な書類や手続きが多く、準備に時間がかかります。早めに情報を収集し、必要な書類を揃えておきましょう。また、面接や成績評価などが必要な場合もあるため、日頃から学業に励むことが求められます。

奨学金のメリット・注意点

奨学金のメリットは、利用すると学費の一部または全部をカバーでき、家計への負担が軽減される点です。返済不要の奨学金を利用できれば、卒業後の経済的な負担も軽減されます。

 

一方、奨学金の注意点は、利用する金額が大きいほど卒業後に長期間にわたる返済が必要になる点です。

 

また、無利息型や給付型の奨学金は申請する学生が多いため、希望する奨学金が利用できない可能性が高い点も理解しておきましょう。

教育ローンの利用方法と注意点

教育ローンの利用方法と注意点

教育ローンの利用方法と注意点を解説します。

教育ローンの種類

教育ローンには、国が提供する「国の教育ローン」と、民間金融機関が提供する「教育ローン」があります。「国の教育ローン」は低金利で長期返済が可能なため、利用しやすいのが特徴です。利用できる世帯年収の上限が設けられており、借り入れできる金額の上限は350万円(一定の要件に該当すると450万円)です。

一方、民間の教育ローンは金融機関によって金利や返済条件が異なります。国の教育ローンのように世帯年収による要件は設定されておらず、保証人・保証料も原則不要です。基本的に、銀行が定める審査基準をクリアした人は誰でも利用できます。借入可能額は、国の教育ローンよりも多いことが一般的です。

 

教育ローンによって金利や返済条件が異なるため、複数のローンを検討して家計状況にあわせて選びましょう

教育ローンの申請手続

教育ローンの申請には、収入証明書や在学証明書、学費明細書などの書類が必要です。書類を提出すると、金融機関による審査が行われます。審査結果によっては、希望する金額が借りられない場合もあります。審査に時間を要する場合があるため、早めに手続きを始めると良いでしょう。

教育ローンを利用するときの注意点

教育ローンを利用するときは、慎重に返済計画を立てることが重要です。返済期間や金利、月々の返済額をしっかりと確認し、無理のない返済計画を立てましょう。ほかの奨学金制度や助成金を併用すると、ローンの借入額を最小限に抑えられます。

私立大学への進学に向けた資金計画の立て方

私立大学への進学に向けた資金計画の立て方

私立大学への進学に向けて経済的な負担を軽減するには、資金計画が重要です。資金計画の立て方の例は以下のとおりです。

 

  • 目標金額を設定する
  • 貯蓄の計画を立てる
  • 支出を見直す

目標金額を設定する

私立大学への進学に必要な費用を見積り、目標金額を設定します。学費・生活費・教材費など、すべての費用を考慮することがポイントです。家族で資金計画を立てると、目標達成に向けたモチベーションも高められるでしょう。

貯蓄の計画を立てる

目標金額に向けた貯蓄計画を立てます。毎月一定額の貯蓄を目指し、必要に応じて学資保険や定期預金などを利用しましょう。長期的な視点で資産を増やす方法としては、投資も効果的です。ただし、投資はリスクをともなうため、慎重に判断をして始める必要があります。

支出を見直す

日常の支出を見直して無駄を省くと、貯蓄額を増やせます。大学進学にあたって塾や予備校を利用している場合は、必要以上に費用をかけていないか確認しましょう。子供の学力や進路にあわせて、無理のない範囲で塾や予備校を選ぶことが重要です。費用を抑えられるオンライン学習サービスも検討すると良いでしょう。

早い段階からコツコツ準備しよう

私立大学の学費は高額なものの、計画的な準備と適切な情報収集で、負担を軽減できます。学費だけでなく、生活費やそのほかの費用も考慮に入れ、早い段階からコツコツと準備を始めましょう。

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※この記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 私立大学の学費はいくらかかる?

    入学金含め、年間でおおよそ150万円です。医学部や歯学部などの専門的な学部は、さらに高額になる場合があります。

  • 私立大学の学費を支払うタイミングは?

    入学前や年度ごと、そのほかのタイミングで支払いが発生します。

  • 大学生活でかかる学費以外の費用は?

    生活費や教材費、交通費、交際費などが必要です。

  • 私立大学の学費を準備する方法は?

    貯蓄や奨学金、教育ローン、支援金や助成金などの方法で準備できます。




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武山由佳
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
武山由佳

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

東北で2児を育てるママライターです。会社員のときにAFPを取得しました。お金の知識は将来の子供たちのためにもなると考え、徹底的にリサーチし、初心者でも分かりやすい記事の執筆を心がけています。趣味は旅行とビール。

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