法人カードとは、会社や個人事業主などの法人に対して発行されるクレジットカードのことです。法人カードにはいくつかのランクがあり、一般的に「一般」「ゴールド」「プラチナ」の3種類に分かれています。ランクが上になるほどステータスが高く、特典もハイクラスなものになります。

一般カードの契約は個人で行いますが、法人カードは会社名義で契約する仕組みです。そのため、会社の口座を引き落とし口座として設定します。また、法人カードは、ビジネスをするうえで様々な恩恵が受けられるも魅力の1つです。

例えば、経費の一元管理です。法人カードは複数枚発行することができますが、引き落とし先はすべて同じ会社の口座となります。別々の人が法人カードを使っても、引き落とし先はすべて同じ口座なので経費の管理がとても楽になります。そのほかにも、宿泊施設の割引や国内外の出張に対する保険といった付帯サービスも充実しています。ポイント還元サービスもあるので、使えば使うだけお得になります。

ちなみに、法人カードの多くは、キャッシング機能は付いていません。法人カードを利用する際は、これらのポイントを把握して利用するようにしましょう。

一般のクレジットカードは、利用金額に応じてポイントが貯まる仕組みになっていますが、法人カードも同様に利用するとポイントが貯まります。貯まったポイントは商品やマイルに交換できるので、交換した商品やマイルを、会社の備品や出張の際の飛行機代として利用すれば経費削減につながります。クレジットカードの中には、マイルが直接貯まるものもあります。

さらに、ポイントはホテルの宿泊券やレストランの優待券とも交換できます。交換したギフト券を会社の接待に利用したり、出張先のホテルなどで利用すれば、接待費や出張費を大幅に削減できるのです。

法人カードには、ビジネスをサポートするサービスを利用できるメリットもあります。法人カードを利用している（追加カード分含め）社員ごとに利用明細を発行するサービスをはじめ、ペン・修正液などの文房具やインク・コピー用紙などのオフィス用品を発注できるサービスなどもあります。また、航空券やレンタカーの手配、ホテルの予約まで行うサービスもあるので、出張が多い会社には嬉しいサービスです。

さらにサポートデスクサービスもあるので、出張の際に何かトラブルが起きた、現地のお店や交通機関を知りたいといった場合にも、電話1本ですぐ対応してくれます。ほかにも、引っ越しサービスや書類を配達するサービスなど、会社にとってお得なサービスがたくさんあるのも法人カードの魅力です。

法人カードの中には、ポイントを貯められるクレジットカードもあります。そのような場合には、少ない金額の経費でも現金ではなく、すべて法人カードを利用するのもおすすめです。少額でも毎日利用すれば、あっという間にポイントは貯まります。また、毎月かかる固定費も法人カードで払うようにしましょう。水道代・電気代・ガス代などの公共料金や家賃などの支払いは高額になるため、法人カードを利用するとポイントが多く獲得できます。マイルを直接貯める場合、公共料金などの支払い分は対象になりません。

さらに、法人カードは追加カードの利用でもポイントは貯まります。そのため、会社のお金を管理・利用する人には全員追加カードを持たせることで、ポイントをより貯めやすくすることができます。ちなみに、法人カードの種類によって追加カードの枚数が制限されているカード会社もあります。発行する場合は、追加カードの発行枚数を事前に確認しておきましょう。

法人カードによって付帯するサービスは異なります。例えば、航空会社の国内線が割引になったり、宿泊費が割引になったり、サービス内容は様々です。そのほかにも、レストランの優待サービスなどもあります。所持している法人カードの付帯サービスを確認して、その付帯しているサービスを中心に利用していくようにしましょう。そうすることで、無駄な出費を抑えることができます。

今回紹介したように、法人カードは経費の一元管理やポイント還元を利用して経費を削減するなど、会社を運営していくうえではメリットの大きいクレジットカードとなります。さらに付帯サービスも充実しているので、国内外の出張や接待などにも有効活用できます。法人をこれから設立する予定、もしくはすでに法人を設立している場合は、なるべく早めに法人カードを発行して無駄なく会社運営をしていきましょう。

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