住宅ローンを借り換えるタイミングはいつ?失敗しないための注意点も解説

リリース日:2024/09/06 更新日:2024/09/06

住宅ローンの借り換えは、金利を下げて返済総額を抑える目的で行われるケースが多くあります。

ただし、借り換える際は金利のみに注目するのではなく、手数料や違約金を含めた検討が重要です。

ここでは、借り換えによるメリットや適切なタイミング、失敗しないための注意点を詳しく解説します。疑問や不安を解消したうえで、ポイントを押さえた借り換えを考えましょう。

  1. 住宅ローンの借り換えとは?
  2. 借り換えるメリット
  3. 借り換える際の注意点
  4. 借り換えるタイミング
  5. 借り換え先の選び方
  6. 同じ銀行で借り換えることはできる?
  7. 借り換えの方法

住宅ローンの借り換えとは?

住宅ローンの借り換えとは?

住宅ローンの借り換えとは、新たなローンを組んで現在返済中の住宅ローンを一括返済することです。

 

現在よりも低い金利の住宅ローンを選択すれば、返済総額を抑えられるメリットがあります。また、返済期間の短縮や金利タイプの変更などによっても、返済総額や月々の返済額削減が可能です。

 

ただし、住宅ローンを借り換えるためには、新規ローンの審査や諸費用の発生も考慮する必要があります。

借り換えるメリット

借り換えるメリット

住宅ローンの借り換えによる主なメリットは、以下の4点です。

 

  • 返済総額を減らせる可能性がある
  • 金利上昇リスクを回避できる
  • 返済期間を短縮できる
  • 団信の保障内容充実

それぞれのメリットを詳しく解説します。

返済総額を減らせる可能性がある

住宅ローンの借り換えによって、金利を下げられれば返済総額を減らせる可能性があります。

 

住宅ローンの金利設定は金融機関や金利タイプによって異なるため、現在の金利と比較検討してみましょう。

 

また住宅ローンの金利は経済情勢等によって変動するため、借り入れ時の金利よりも現在の金利が低い場合、借り換えによって返済総額を大きく軽減できる可能性があります。

 

返済総額を軽減できれば家計に余裕が生まれ、浮いたお金を資産運用や教育費などに振り向けられるでしょう。

金利上昇リスクを回避できる

住宅ローンの借り換えによって、金利上昇により返済総額が増加するリスクを回避できます。

 

例えば変動金利の住宅ローンを利用している場合、金利が上昇するとローンの返済総額が増加してしまいます。

 

住宅ローンの借り換えによって固定金利のローンに変更すれば、将来の金利上昇の影響を受けません。返済総額が変動しないため家計の長期的な計画を立てやすくなります。

 

ただし、一般的に変動金利よりも固定金利のほうが金利は高いため、返済総額が増える可能性がある点には注意が必要です。

返済期間を短縮できる

住宅ローンの借り換えによって、返済期間を短縮できる可能性もあります。

 

例えば、現状よりも金利が低い住宅ローンに借り換えできた場合、同じ月々の返済額でもより多くの元金を返済できるため、返済期間の短縮が可能です。

 

返済期間を短縮できれば利息の支払いが減少し、返済総額を減らせる可能性があります。

団信の保障内容充実

住宅ローンを借り換える際に団体信用生命保険(団信)の充実も検討できるでしょう。

 

団体信用生命保険とは、団信といわれる住宅ローンに付帯する保険です。万が一、住宅ローンの返済中に債務者が亡くなったり高度障害になったりした場合、団信によって住宅ローンを完済できます。

 

団信にはあらゆる種類があるため、借り換えによって保障がより 充実した住宅ローンを選択できる可能性があります。

 

例えば楽天銀行の住宅ローンは、所定のがんと診断され、治療をすべて受けたが、効果がなかったなどと判断されるときや、所定の就業不能状態が1年をこえて継続したときなど、住宅ローンの残高が0円になる保障が付加された団信への加入が可能です。




借り換える際の注意点

借り換える際の注意点

住宅ローンを借り換える際の主な注意点は、以下のとおりです。

 

  • 諸費用が発生する
  • 住宅ローン控除の対象外になる可能性がある
  • 手続きが煩雑

借り換えによって住宅ローンの金利が多少下がっても、メリットを享受できない可能性もあるため、しっかりと確認しておきましょう。

諸費用が発生する

住宅ローンの借り換えには、以下のような諸費用が発生します。

 

  • 事務手数料
  • 抵当権設定費用
  • 抵当権抹消費用
  • 印紙税

諸費用の合計額が、数十万円から100万円前後かかるケースもあるため、必ず確認しておきましょう。

 

借り換えで多少金利が下がっても、諸費用を加えると支払いの負担を軽減できないケースがあるため、金利だけではなく総合的な判断が必要です。

 

なお、事務手数料には定率型と定額型があり、定率型は借入額の2.2%(税込み) 、定額型は数万円から10万円前後の金融機関が多いため目安として覚えておくと良いでしょう。(2024年3月時点)ただし、定額型の場合、金利が上乗せされたり保証料がかかったりするケースもあるため、担当者へ確認しましょう。

住宅ローン控除の対象外になる可能性がある

借り換えの条件によっては、住宅ローン控除の対象外となる可能性があります。

 

住宅ローン控除とは、最長13年間にわたり、年末のローン残高に基づいて一定額が所得税や住民税から控除される仕組みです。最初の年だけ確定申告が必要ですが、その後は年末調整によって控除が続きます。

 

住宅ローン控除を受けるための条件として、借り入れ期間が10年以上必要です。

 

借り入れ期間10年未満の住宅ローンに借り換えると、住宅ローン控除が受けられなくなるため十分に気をつけましょう。

手続きが煩雑

住宅ローンの借り換え手続きには、新たに契約する住宅ローンと現在の住宅ローン完済の手続きがあります。

 

手続きのための書類提出や金融機関担当者とのやりとりも考慮すると、相応の労力がかかると認識しておきましょう。

 

なお、楽天銀行のようなネット銀行では Web 上でシミュレーションや事前申し込みが可能です。

借り換えるタイミング

借り換えるタイミング

住宅ローンを借り換えるタイミングに悩んでいる方もいるかもしれません。

 

借り換えを検討しても良い主なタイミングは、以下のとおりです。

 

  • 金利が下がったとき
  • 固定金利期間の終了が近づいているとき

理由を確認していきましょう。

金利が下がったとき

金利が下がったときは、住宅ローンの借り換えを検討したいタイミングです。

 

住宅ローンの金利は、経済情勢によって変動します。

 

変動金利であれば、一般的には年に2回の金利見直しがあるため金利の変動が反映されますが、固定金利の場合は選択した固定期間内の金利は変わりません。

 

固定金利タイプでは、住宅ローンの金利が下がってもその恩恵を受けられないため、住宅ローンの借り換えを検討する余地があります。

 

なお、固定金利を変動金利に変更できる金融機関もあるため、借り換えの前に金利タイプの変更を問い合わせてみましょう。

固定金利期間の終了が近づいているとき

住宅ローンの固定金利期間が終了するタイミングも借り換えの検討に適しています。

 

住宅ローンの固定金利には固定期間が定められているタイプがあり、固定期間は3年・5年・10年などさまざまです。

 

固定期間が終了すると改めて金利タイプを選択できるケースがあり、借り換えによってより良い条件で住宅ローンを組める可能性もあります。

 

借り換え時の諸費用も含めて、金利タイプや金融機関を比較検討してみましょう。

借り換え先の選び方

借り換え先の選び方

借り換え先の選び方で覚えておきたいポイントは、以下のとおりです。

 

  • 金利を比較する
  • 諸費用を確認する
  • サポートやサービスの質を確認する

ポイントを押さえて、好みの金融機関を探してみましょう。

金利を比較する

借り換え先を選ぶうえで最も基本的なポイントは、金利条件の比較です。

 

現在のローンよりも低い金利で借り換えれば、返済総額を減らせます。

 

固定金利、変動金利といった金利タイプや返済期間なども十分に検討し、ライフプランにあった最適な選択肢があるかチェックしましょう。

諸費用を確認する

住宅ローンの借り換えには、事務手数料や抵当権設定費用などの諸費用がかかります。

 

諸費用の負担が、借り換えによって軽減できる金額を上回らないように注意しましょう。

 

金融機関によって費用の内容や金額が異なるため事前にしっかりと確認し、総合的なコストでの比較が大切です。

サポートやサービスの質を確認する

金融機関が提供するサポートやサービス体制も、借り換え先を選ぶうえで重要なポイントです。


相談窓口の対応、オンラインサービスの使いやすさ、繰り上げ返済の手数料の有無など、日々のローン管理や将来の計画に影響を与える要素も考慮しましょう。

 

また、借り換え後のフォローアップや相談体制も、安心してローンの返済を続けていくために重要なポイントです。

同じ銀行で借り換えることはできる?

同じ銀行で借り換えることはできる?

同じ銀行内では原則、借り換えができません

 

ただ、金融機関を変えずに住宅ローンの内容を見直したり、より良い条件に変更したりすることもあるでしょう。

 

そんなときは、金利タイプや返済期間の変更、繰り上げ返済などが可能です。ただし、借り換えと同様に、注意点を十分に考慮する必要があります。

 

例えば、変動金利から固定金利へ変更すれば将来的な金利変動の影響を受けなくなりますが、一般的に金利が高くなるでしょう。

 

また、繰り上げ返済をすれば月々の返済額を減らしたり、返済期間を短縮できたりしますが、手数料がかかるケースがほとんどです。

 

返済が厳しくなったときは、1年間限定で利息のみの支払いにできたり、返済期間を延ばすことで月々の返済額を減らしたりできる場合もあります。

 

住宅ローンの内容を変更したいと思ったら、まずは現在ローンを組んでいる金融機関に相談してみましょう。

借り換えの方法

借り換えの方法

住宅ローンの借り換えは、以下の手順で行います。

 

  1. 新しい金融機関の選択
  2. 仮審査申し込み
  3. 本審査申し込み
  4. 新しい住宅ローンの契約
  5. 現在の住宅ローンを完済
  6. 新しい住宅ローンの返済がスタート

借り換えをする場合、あらゆる書類の提出や諸費用の支払いがあります。必要書類や提出のタイミング、諸費用の支払い方法などの詳しい確認が大切です。

 

また、住宅ローンを借り換える旨を現在の住宅ローンを組んでいる金融機関に伝えるタイミングは、仮審査に通過したあとが良いでしょう。ただし、事前に伝えておくことで、金利の引き下げや返済期間の変更など、より良い条件を提示してもらえる可能性もあります。

 

金融機関を変更したいわけではなく条件をより良くしたい方は、借り換えを検討する段階で、現在の担当に問い合わせてみるのもひとつの手段です。

楽天銀行の住宅ローンなら、事前審査は最短翌日~回答。住宅ローンシミュレーションでは、現在のお借入れ金利、または月々の返済額から借り換えのメリットを試算することもできます。借り換えにお悩みの方は、ぜひ一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

 

※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 住宅ローンの借り換えとは何?

    住宅ローンの借り換えとは、現在返済中の住宅ローンを新しいローンに変更することです。借り換えによって、金利を下げて返済総額を減らしたり、返済期間を短縮できたりするケースがあります。

  • 住宅ローンの借り換えにかかる費用はどのくらい?

    住宅ローンの借り換えには、事務手数料・抵当権設定費用・印紙税などがかかります。諸費用は合計で数十万円から100万円前後が一般的です。

    なお金融機関や借り換えるローンの条件によって異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。

  • 住宅ローンを借り換えるときの注意点は?

    金利が多少下がっても、諸費用の支払いやそのほかの条件によって負担を軽減できないケースがあるため注意が必要です。

    また、年齢や借り入れ年数・健康状態・資産状況などによって借り換えができない場合もあります。




LINE友だち追加
Instagramフォロー
Tsun
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
Tsun

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

現役の生命保険営業マン。FP2級資格を保有し、個人のライフプラン、マネープランから適切な保険の組み立てを提案しています。個人的にはFXでのデイトレードを得意とし、現在も積極的に運用中。

この記事をシェアする

よく読まれている記事 (掲載期間: 2024/10/02~2024/10/06)

はじめよう、いつか、君が困らないように

ラストメッセージ

人生の最期の日、その日は全ての人に必ず訪れます。あなたの遺すメッセージ・言葉は、これから先の未来を生きていく人にとって大きな励みになります。

参加者募集中

みんなのマネ活コミュニティ

みんなのホンネ

あなたの1票は多数派?少数派?みんなのホンネは投票後すぐにグラフに反映。Let'sポチっと投票!

 

  • Q&A
  • マネ活ラッキーくじ
  • 今月のマネー運占い|中嶋マコト先生の九星気学
  • 中途採用募集中!楽天カードで一緒に働きませんか?
  • あなたは何問わかるかな?マネ活クイズ
  • 楽天モバイル
  • 楽天Bic
  • 楽天グループ若手社員座談会
  • 楽天ビューティ
  • 楽天ふるさと納税
  • 楽天インサイト
  • 楽天ウォレット
  • 楽天スーパーDEAL
  • 楽天レシピ
  • 楽天西友ネットスーパー
  • 楽天ママ割
  • 楽天モバイル_スマ活
  • 楽天生命保険
  • 楽天市場
  • FinTech学割
  • 楽天損保
  • 楽天みん就
  • 楽天エナジー
  • 楽天Car