SPRING BOOK & MOVIE

季節で選ぶこの一作

SELECTED BY SHUNSUKE MORI SHIRAKU TATEKAWA

森俊介さんオススメの
春に読みたい一冊

『エバーグリーン』

豊島ミホ著
(双葉文庫)

各¥619+税

『エバーグリーン』

社会人一年目。昔の彼女をひきずって5年間彼女をつくれなかった頃に出会った一冊。思い出で生きがちな僕にとって、春は出会いの季節というよりは別れの季節で。それも、人との別れというよりは高校生という生活との別れ。大学生という生活との別れ。といったように、慣れ親しんできた環境との別れに対して寂しさや不安を感じます。

森俊介

森俊介/Shunsuke Mori
「森の図書室」代表、図書委員長
大手企業から脱サラし、渋谷に「本と人がつながる場所」を作るために「森の図書室」をオープン。クラウドファンディングで出資者を募り、約1ヶ月で計953万円の資金を集めた。

立川志らくさんオススメの
春に観たい一作

『5つの銅貨』

メルヴィル・シェイヴルソン 監督

発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
DVD¥1,429+税

『5つの銅貨』

あらゆる映画を観た四十代半ばに出会った一作。全ての映画の中で一番好きな映画です。コルネット奏者レッド・ニコルズの伝記映画。田舎から都会に出てきたニコルズのノー天気さとラストの大感動の父娘物語が春そのもの。この春を感じる物語に涙が止まらない。

立川志らく

立川志らく/Shiraku Tatekawa
落語家
85年立川談志に入門、95年真打昇進。映画監督(日本映画監督協会所属)、映画評論家、エッセイスト、昭和歌謡曲博士、劇団主宰と幅広く活動している。脚本、演出、主演の舞台「不幸の家族」を5月に下北沢で開催。
photo: 山田雅子