WINTER BOOK & MOVIE

季節で選ぶこの一作

SELECTED BY ROBERT CAMPBELL KON ARIMURA

ロバート キャンベルさん
オススメの冬に読みたい一冊

『謹訳 平家物語』

林 望 著(祥伝社)

各¥1,600+税

『謹訳 平家物語』

昨年の春、第一巻が出版されてすぐに手に入れました。4冊を予定していて、大変長いものではあるが、冬の夜長にぴったりである。第一巻は、有名な祇園精舎から祇王、俊寛の島流しまでを収めるが、高雅な古典世界を格調をたもったままで大変分かりやすく描かれている。現代訳としての文体はぐいぐい読者の胸倉をつかみ、放さない。平家一門の栄華と衰亡ははじめて絵巻物のように、「目の前」で展開するようで、じっくり味読するのに最高である。

ロバート キャンベル

ロバート キャンベル/Robert Campbell
日本文学研究者・東京大学大学院教授。“日本人より日本を知る外国人”として、幅広い知識と独自の目線で、日本を分析。新聞雑誌連載、書評のほか、テレビやラジオ出演など、さまざまなメディアで活躍中。

有村昆さんオススメの
冬に観たい一作

『スター・ウォーズ
エピソードIV/新たなる希望』

ジョージ・ルーカス 監督

販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
Blu-Ray¥3,800+税

『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』

SF映画の歴史を変えたと言ってもいい金字塔。今なお新作が公開されるというのも奇跡としか言いようがありません。1970年当時ベトネム戦争の影響で社会風刺色強いアメリカンニューシネマが話題だった時、突如として娯楽大作と打ち出した本作。戦争、西部劇、海賊もの、ロマンス、ヒューマン、時代劇と娯楽要素を盛り込んだ演出。当時はB級映画としての扱いで抱き合わせで売り込まれていたのは有名な話。この冬こそ新作映画として封切りになる作品と合わせて楽しみたい。

有村昆

有村昆/Kon Arimura
パーソナリティ・映画コメンテーター。年間500本の映画を鑑賞。最新作からB級映画まで幅広い見識を持つ。テレビ番組や雑誌などで映画コメンテーターとして活躍しているほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活動。