AUTUMN BOOK & MOVIE

季節で選ぶこの一作

SELECTED BY SHUNSUKE MORI SHIRAKU TATEKAWA

森俊介さんオススメの
秋に読みたい一冊

『調理場という戦場』

斉須政雄 著
(幻冬舎文庫)

¥600+税

『調理場という戦場』

『本は逃げない』とよく言うのですが、料理や恋愛にタイミングがあるようにやはり本にも旬な時期はあって、片想いしている時は恋愛モノ、食欲の秋には食の本を読むと気持ちがノリます。この本は、『仕事つまんないなぁ。コックさんのバイトでもしたいなぁ……』そんな気持ちの時に手に取った一冊。日本のフレンチレストラン最高峰『コート・ドール』のオーナーシェフ、斉須さんがフランスのレストラン6店舗で修行をして東京で独立するまでの自伝で、“料理”が“人間”をつくっていく過程を読むことができます。たぶん、読み終わったらレストランを予約したくなるはず。

森俊介

森俊介/Shunsuke Mori
「森の図書室」代表、図書委員長
大手企業から脱サラし、渋谷に「本と人がつながる場所」を作るために「森の図書室」をオープン。クラウドファンディングで出資者を募り、約1ヶ月で計953万円の資金を集めた。

立川志らくさんオススメの
秋に観たい一作

『マンハッタン』

ウディ・アレン 監督

発売・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
Blu-ray¥1,905+税

『マンハッタン』

ウディ・アレンにはまりまくり、ウディ・アレンになりたいと思っていた三十代半ばに出合った作品で、全ての映画の中で一番粋な映画。全編がニューヨークの風景画。ダメ大人(男)のダメな恋愛があまりに粋で楽しい。白黒の画面なのだが気がつくと自分で映像に色を付けている。この粋が秋にピッタリ。

立川志らく

立川志らく/Shiraku Tatekawa
落語家
85年立川談志に入門、95年真打昇進。映画監督(日本映画監督協会所属)、映画評論家、エッセイスト、昭和歌謡曲博士、劇団主宰と幅広く活動している。2015年より前代未聞の落語会「志らく落語大全集~16年かけて203席」をスタート。
photo: 山田雅子